統合的心理療法の実践・研究・教育訓練のための研究所・相談室
IPI(Institute for Psychotherapy Integration)・統合的心理療法研究所は、我が国の家族心理学・家族療法の第一人者である平木典子先生によって1995年に開設されました。従来の個人心理療法が重視してきた個人の心理的世界の理解・変容と、欧米諸国では広く普及している夫婦・家族療法が追求してきた関係性の理解・変容について理論的・技法的に統合し、夫婦・家族療法を中軸とした統合的心理療法の考え方と技法を心理的援助に活用してきました。
IPI相談室には、臨床心理士・家族心理士・公認心理師・精神保健福祉士などの資格を持つカウンセラーが20名在籍しており、個人の心の悩みはもちろんのこと、夫婦(カップル)・親子・家族関係にまつわるさまざまな悩みや問題に関する相談をお引き受けしています。
また、統合的心理療法の実践・研究に関心がある心理臨床家を対象とした公開講座や少人数制のインテンシブな統合的心理療法家養成プログラムも実施しています。
プロフィール
所長 野末武義(のずえ たけよし)
臨床心理士・公認心理師・家族心理士・一般社団法人日本家族心理学会元理事長・日本心理療法統合学会理事・日本公認心理師学会常任編集委員
立教大学文学部心理学科卒業、国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程前期修了(教育学修士)
文教大学越谷保健センター相談室、立教大学池袋学生相談所、錦糸町クボタクリニック、国立精神・神経センター精神保健研究所等を経て、現在、
明治学院大学心理学部心理学科教授
(株)日本・精神技術研究所 アサーション・トレーニング認定トレーナー
お茶の水女子大学大学院非常勤講師、日本大学大学院非常勤講師、静岡大学大学院非常勤講師
1990 年より個人心理療法と夫婦・家族療法の統合およびアサーション・トレーニングを学び実践。
また、臨床心理士養成指定大学院において 20年以上にわたり、教育・訓練・研究を行う傍ら、児童相談所、教育相談室、家庭裁判所等での専門家教育にも携わる。個と関係性のバランスを重視した統合的心理療法の探求にエネルギーを注いでいる。
主な著書に『夫婦・カップルのためのアサーション』(金子書房)、「家族心理学〜家族システムの発達と臨床的援助~第2版」(有斐閣ブックス)など。
特別研究員 藤田 博康(ふじた ひろやす)
臨床心理士・公認心理師・家族心理士
京都大学教育学部卒業。
筑波大学大学院修士課程修了。
カウンセリング修士(筑波大学)、教育学博士(京都大学)。
家庭裁判所調査官、裁判所在外研究員(米国)、MRI(Mental Research Institute)研修員、帝塚山学院大学大学院人間科学研究科教授、山梨大学大学院教育学研究科教授を経て、現在、駒澤大学文学部心理学科教授。
研究員 岩井 昌也(いわい まさや)
臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士・包括システムによる日本ロールシャッハ学会理事
上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学(文学修士)。
現在、医療法人社団草思会錦糸町クボタクリニック常勤心理職。
日本獣医生命科学大学学生相談室、明治大学大学院文学研究科、北里大学大学院医療系研究科、創価大学大学院文学研究科 非常勤講師。
研究員 北島 歩美(きたじま あゆみ)
臨床心理士・公認心理師・家族心理士
東京大学文学部心理学科卒業、東京大学教育学研究科博士課程満期退学。教育学修士。
神奈川大学学生相談室、明治学院大学学生相談室カウンセラー、東京電機大学人間社会系列准教授を経て、日本女子大学カウンセリングセンター専任研究員。
非常勤顧問 平木典子(ひらき のりこ)
臨床心理士・家族心理士
津田塾大学英文学科卒業、ミネソタ大学大学院カウンセリング心理学修士課程修了。
元日本家族心理学会会長、日本カウンセリング学会理事。
1979~80年に、北米にて家族療法とアサーション・トレーニングの在外研修を経て、日本に紹介。
日本女子大学、跡見学園女子大学等、臨床心理士養成指定大学院において20 年余、臨床心理士の養成・訓練に携わる傍ら、IPI統合的心理療法研究所を設立し、心理療法の理論・技法の統合を追求。
『アサーション・トレーニング』(日本・精神技術研究所)、『カウンセリング・スキルを学ぶ』(金剛出版)、『アサーションの心』(朝日新聞出版)、など、著書多数。
その他カウンセラー 15名